ついに情報解禁となりました!!ASICSの本気の最新レーシングモデルシューズ!!
その名も「METASPEED™ Sky」と「METASPEED™ Edge」
そのマスコミ向けの発表会に私96もTRY!ASICS!のメンバーとしてオンライン参加させていただきました!!今回はそちらの情報を皆様にお届けできたらと思います。まだチェックしていない方はもちろん、もうチェック済みの方もぜひもう一度ご覧いただければと思います。公式やマスコミ等のプロが書いたものではなく、市民ランナーが直接聞いて感じたことをありのままにお伝えしたいと思います。
それでは「ASICS INNOVATION SUMMIT 2021」と題された今回の発表会の内容に行きましょう。
<開催概要>
■開催日時
2021 年 03 月 30 日(火)11 時~ 受付開始 / 11 時 30 分~ 開会
■内 容
主催挨拶~アシックスブランドの今後について~ (廣田 康人)
研究開発/パーソナライゼーション プレゼンテーション (谷口 憲彦)
商品開発/新シューズ発表 プレゼンテーション (竹村 周平)
スペシャルトーク(川内 優輝選手)
アシックスブランドの今後について
シューズの発表ばかりに気を取られていたが、いちばん大事であろうはこの部分でしょう。
社長である廣田 康人さんから直々にご挨拶。アシックスのモノづくりの根幹にある「パーソナライゼーション」の考えに基づき、今後は今まで以上に多様化する現代のニーズに応えていくことを明言。ランナー一人一人に寄り添ったブランドとしての役割を強化、スポーツを通じて社会の人々の心身の健康に貢献していくとのこと。
速く走るには計算的にこうだからこんな設計でシューズを作りました!!なのでこう走ってください!!速く走るにはこの靴の構造に走りを合わせてください!!ではなく、今回の2種類のシューズは世界中のトップアスリートとともにいろいろな実験やデータ収集によって作られた。こんなにも一人ひとりの走り方に合わせて何度も研究や試行錯誤を積み重ねてきたことから、今回ただ速く走れるシューズづくりを研究してきたわけでなく、まさに一人一人に寄り添っていこうとする今後の戦略が伝わってきた。会見の冒頭から最後まで、複数の登壇者の口から何度となく発せられた「パーソナライゼーション」。今回のこのシューズ以外にも今後の動向が非常に楽しみである。
研究開発/パーソナライゼーションについて
アスリートとの対話を最も大切にして、それぞれのアスリートにベストな商品を提供することがパーソナライゼーション。そして今回世界中のトップアスリートとともに議論した結果、トップアスリートの願いは速く走ることだった。そのため速く走れるシューズを開発することとなった。その中で研究を重ねていくと面白いことがわかった。
スピード(速さ)=ストライド(歩幅)×ピッチ(歩数)
昔から言われている事で非常にシンプルなことを徹底的に研究。スピードを上げた時にアスリートの体がどう変化するかに着目したところ、ストライドが広がる選手、ストライドも広がるしピッチも上がる選手の2パターン変化するところに気づいた。選手がシューズに合わせるのではなく、選手にあったシューズを作ることこそアシックスのソリューションではないか??ということから今回の2種類のシューズ作りが始まった。
製品発表
そしてここで待ちに待ったニューシューズの紹介。その名も
- Metaspeed Sky (ストライド走法向け)
- Metaspeed Edge (ピッチ走法向け)
である。ランナーのことをとことん考えて作ったシューズとのこと。
ストライド走法とピッチ走法では体の使い方が異なる。そのため同じこちらのMetaspeedシリーズには3点異なるポイントが有る。
- ミッドソールの厚さ Sky>Edge
- ドロップ高 Sky 5mm Edge 8mm
- 前足部のカーブ角度 Skyはシャープ Edgeはマイルド
以上の3箇所を変えることにより、
- ストライド走法のランナー Skyを履くことで1.2%歩数を削減(350歩)
- ピッチ走法のランナー Edgeを履くことで2.6%歩幅を削減(750歩) (どちらもフルマラソン換算)
それぞれの走法にあったシューズを履くことで一人一人に最高のパフォーマンスを提供する事に成功した。
素材はどちらも共通のようで
- ASICSの軽量ミッドソールフォーム材の中で最も反発性に優れた「FF BLAST TURBO」を採用し、ストライドを伸ばす効果を発揮(クッションと反発のバランスがいい)
- フルレングスカーボンプレート使用
- アウトソールにアシックスグリップアウトソール
- アッパーはリサイクル素材を使ったエンジニアメッシュ
これらが使われている。
さらにアッパー素材は100%リサイクル素材を使用しているようで、速さや機能面の向上だけでなく循環型社会を意識した素材選びになっている。
聞き逃し、見逃しだったら申し訳ないのだが、会見やHPを覗いてみてもわからなかったことがあるので以下の三点を後でもう一度しっかり確認してみたい。
- カーボンプレートについての詳しい言及はなかった。METARACERで初めてアシックスからカーボンを使用したシューズが出たわけだが、今回のMetaspeedに使われているカーボンプレートは同じものなのか、改良してあるのか。
- アウトソールのASICSGRIPアウターソールラバーはMETARACERのASICSGRIP ウエットグリップラバースポンジとどう違うのか。
- エンジニアードメッシュアッパーはMETARACERにも使われていた通気性抜群の軽量アッパー素材だが、METARACERのときには再生素材という情報は入っていなかった。全く同じものなのか、少々改良が入っているのか。
川内優輝選手の感想
厚底シューズの合う合わない問題など色々あるが、みんな自分にあったシューズ選びをして今後もっと可能性が広がっていけばいいなと考えている。そして自分に合うシューズを履くことで記録の向上、怪我の防止にもなれば。
今回このシューズを使用して、びわ湖毎日マラソンで自己ベストを8年ぶりに更新したことによって、年齢的なものからくる不安や限界なんじゃないかという思いを払拭できた。復活どころか進化できたと語っていた。
61歳サブ4社長の感想
その後フォトセッションを挟んで最後に質疑応答。そこでの廣田 康人社長の話を紹介して終わりにしたいと思う。
一言一句覚えているわけでないので意訳になるのだが、
「社長自身はどっちのシューズで今後自己ベスト更新を目指しますか?」 という質問に対して「自分でも履いてみたが、このシューズはトップアスリートに向けて造ったモデルであり、自身では扱いきれなかったので別のシューズであったものを見つけたい」 と発言していた。
走り方に合わせて2種類用意したとは言え、やはりトップ選手向けのスピードモデル。今回のMetaspeedシリーズの性能を最大限活かして走るには、やはりそれなりの走力が必要になってくるのだろうか?
まとめ
アシックスのモノづくりの根幹にある「パーソナライゼーション」の考えに基づき、今後は今まで以上に多様化する現代のニーズに応えていくこと、ランナー一人一人に寄り添ったブランドとしての役割を強化していくことを明言。
シューズ2種類のお披露目
METASPEED™ Sky (ストライド走法ランナー向け)
3月31日(水) AM 10:00~ アシックスオンラインストアにて先行発売予定(税込27,500円)
METASPEED™ Edge (ピッチ走法ランナー向け)
6月4日(金)発売予定(税込27,500円予定)
以上が今回参加させていただいたアシックスのマスコミ向けの発表会、「ASICS INNOVATION SUMMIT 2021」のレポである。
またMETASPEEDシリーズとしてMAGIC SPEEDとHYPER SPEEDの存在も明かされた。(会見後HPにて)こちらも合わせてアシックスの今後がますます気になるところである。ここ数年はNIKE1強で、ついに今年の箱根駅伝ではアシックス着用の選手は一人もいなかった。そんな中でついに出たアシックスの最新最速シューズ。今後のランニングシューズのシェアにどのような影響があるのか。走り心地や使用感、トップアスリートでなく市民ランナーにはどうなのかなどなど、私も手に取り次第わかったことなどあればまたシェアしたいと思う。
96
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