ASICS METASPEED SKY 開封レビュー アシックス メタスピードスカイ

シューズ

はじめに

今回は早速、昨日発表され本日31日よりアシックスオンラインストアにて先行発売された、ランナーに最高のパフォーマンスを提供するトップアスリートへ向けた本気のレーシングモデルである METASPEED™ Skyをレビューしていきます‼!4月9日(金)から、一部のアシックス直営店、全国のスポーツ用品店で順次発売予定

このシューズはアシックスのモノづくりの根幹にある「パーソナライゼーション」の考えに基づき、ランナー一人一人に寄り添っていく中でできたシューズで、トップアスリートや記録向上を目指している方に向けたレーシングモデルのシューズです。

また、今回シューズを開発していく中で、2種類の走り方(ストライド走法とピッチ走法)での体の使い方が異なる点に着目しました。走り方の違いに合わせて作りを変えることで完成したのが今回紹介するMETASPEED Skyです。2種類発表されたうちの一つでこちらはストライド走法のランナーに向けたシューズです。

アシックスの厚底レーシングモデルを待ちわびていた方。そして特にストライド走法の方には是非チェックしていただければと思っています。

ピッチ走法のサブ3目標レベルのランナー目線で紹介していきたいと思います。

※私はASICSのプロモーション企画である「TRY!ASICS!」の活動に参加させていただいております。こちらの「METASPEED Sky」も提供していただいたものとなります。記事の内容に関しましては私個人の意見と感想を、あくまでも1人のランナーとして率直に述べさせていただいております。

結論

Metaspeed Sky はストライド走法のランナーのことをとことん考えて作ったシューズで、フルマラソンを完走するのに1.2%歩数を削減(350歩)することのできる、ストライド走法のランナーに最高のパフォーマンスを提供する事に成功したシューズです。

以下公式より

ストライド型のアスリートのために開発された、アシックスレーシングモデルにおける最高峰のシューズのひとつ、METASPEED Sky。
このシューズは、一歩毎のストライドを伸ばすことで、より速く、そしてレース終盤までエネルギーを節約できるように設計されています。

ストライド型のランナーは、スピードを上げ始めるとストライドは長くなりますが、ピッチは一定に保たれます。
エネルギッシュなミッドソールフォーム材、FF BLAST TURBOと、推進力を発揮するカーボンプレートにより、このシューズを履いたランナーは、よりストライドを伸ばして、少ない歩数でゴールできる推定となります。
また前足部のカーブソール形状が、走行中のエネルギーを節約し、レースの後半でもパフォーマンスを維持します。

公式HPはこちら!!また、Amazonでも取り扱いがあります。

価格は税込み27,500円となっています。

見た目、外観、第一印象

赤と黒の燃え上がる炎をイメージしたようなデザインで、アシックスのこのシューズにかける情熱のようにも感じます。前足部のカーブ、そして踵も丸みを帯びており、ソールの厚さも相まって「なんか丸いな」という第一印象です。手にとって見ると分厚いソールからは想像できない軽さにびっくり!!。アッパーはメッシュ素材になっており通気性が良さそう!!そして軽さがあり心地の良い肌当たりをしています。なによりめちゃくちゃ薄くなっています。アウトソールは穴あき?くり抜き?になっており、必要な機能は残しつつ軽量化を測ったのでしょうか?それともこの形状やラバーの割合がグリップ力の向上につながっているのでしょうか?

特徴

ミッドソール(FF BLAST TURBO)

アシックスの軽量フォーム材のなかで最も優れた反発性を発揮するFF BLAST TURBOをミッドソール全面に採用しています。頂いた資料によると、優れたコンプレッションとレスポンスのいい蹴り出しを実現しているとのこと。指で押すと沈み込み、少し柔らかめのクッション感の中にもしっかりとした芯を感じます。NOVABLAST等のFLYTEFOAMBlastを改良したとのことですので早速比較。

実際に押し比べてみると、METASPEEDに使われているFF BLAST TURBOの方が軽く柔らかいものの、芯はしっかりしています。ミッドソールの体積はMETASPEEDの方があるのに軽さが全く異なります。

METASPEEDの重さはこの後で

カービングソールデザイン

カーブしたソールデザインが、ランナーの一歩一歩のエネルギーを節約してくれます。ストライドを伸ばすことに特化したこのシューズはつま先のカーブがよりシャープに作られています。ここのカーブによって足首の屈曲を抑え、足の疲労を軽減しエネルギー消費を節約し、より遠くまで走ることができます。

アウトソール(ASICSGRIPアウターソール)

ASICSGRIPアウターソールラバーを使用しており、耐久性とグリップ性を向上させているそうです。特徴的な穴あきアウトソール。名前的にMETARACERに使われているものと同じか応用か?触ってみたところMETARACERのアウトソールとそっくりな感触ですね。見比べてみるとこんな感じです。

フルレングスカーボンプレート

カーボンプレートが、足の動きを安定させ、効果的に身体を前方向へ推進させる効果を発揮してくれるそうです。足の動きをガイドすることによって安定性を高め、体を前にすすめるように設計しているとのこと。この書き方から、推進力を得るために反発を多く得るためのカーボンと言うより、足を運ぶことをサポートすることにフォーカスしたカーボンの作りになっているのでしょう。

カーボンプレートについての詳しい言及はなく、現在個人的にお問い合わせをさせて頂いております。METARACERに入っているカーボンプレートと同じなのか、はたまた改良が加えられているのか、企業秘密で曖昧な返答が来るのか、乞うご期待です。

実際に両方を手に取りつま先を曲げてみると、METASPEEDの方がめちゃめちゃプレートが固いです。METARACERは容易に曲げる事が出来ますが、METASPEEDは片手じゃ曲がらないほど硬いです。

アッパー(ENGINEERED MESH UPPER)

通気性の良いエンジニアードメッシュアッパーが通気性を向上させ、ランニング時に足を快適に保ってくれます。100%リサイクルポリエステルを使用したメッシュを使用しているそう。METARACERもこのエンジニアードメッシュを使用しているが、リサイクル素材についての表記はなかったので実際手に取り比較してみます。

まず生地の薄さが全く異なります!!METARACERも通気性というワードが何度も出てくるように、シューズの中の快適さについて試行錯誤していたようですが、METASPEEDはさらに生地が薄くなり、快適さは桁違いになっていると思われます。

指が透けているのがおわかりでしょうか??このくらい薄々で軽量化しています!!

ちなみに通気性と言えばMETARACERのあの前足部の穴がとてもインパクトがありましたね。今回こちらのMETASPEEDシリーズには見られません。穴がなくても通気性を確保できたということなのでしょうか?個人的には走っていて穴が空いていて気になることはなかったのです。不要になったのか不評だったのか、、、

シューレース

靴紐は今回もど真ん中に。他者のスピード系シューズは斜めについている印象だし、ASICSもシリーズによって斜めのものもあったと記憶しています。今回のMETASPEEDが真っ直ぐになっているということは、ASICS的にはこの方がフィット感のいいシューズを提供できるというデータが取れたのでしょうか??

シューホールの補強は本当に最低限、最小限といった感じですね。

かかと

ヒール部分に関しては、カップなどは無いものの、他の部分と比べてしっかりしています。

細部は異なるがMETARACERや他のASICSのレーシングモデルと同じく、これといった何かが入っている訳では無いし、名称がある訳でもないが、しっかりとかかとを包み込んでくれる作りになっています。レーシングモデルでここまでかかとがしっかり安定していると私レベルのランナーでも安心して上級者向けモデルに挑戦できます。

インソール

どうでもいいようで意外と気になるインソール。私は過回内が酷いので、普段は矯正用のインソールを入れています。このMETASPEEDはインソールを外せません。一体型となっています。まぁレーシングモデルですからね。METARACERもインソールは外せないですし、他者のスピード系、レーシング系のモデルも外せないですよね。

重さ

重さは27.0cmで190g

METARACERが公式発表でUS9(27.0cm)で約190g、、、なんですが、今回実際に手元にあるMETARACERを測ってみたら200g以上ありました!

METASPEED、手に取った時から軽いと思っていましたが、まさかここまで軽いとは!!

他社メーカーでもレーシングモデルは200g前後だと記憶しているので重さについての心配はなさそうですね!!

耐久性

耐久面についての話はまだどこにも出ていないようです。使用しながら個人的な感想を交えて、これから使用していく中で気になる点が見つかり次第随時更新していきます。

またこちらも現在問い合わせております。走行距離やレース何回分などと言ったデータを提供して頂けましたら皆様にもお届けしたいと思います。

レーシングモデルなので作った側は速く走ることにとことんこだわるでしょう。しかし我々消費者とするとどのくらい使用できるのかと言った耐久面もとても大事になってきますよね!!続報をお待ちいただければと思います。

サイズ感

はじめに私の足の情報を。予約やネット度購入する際とても気になる部分かと思いますので、実際に計測した私の足のサイズも交えてお伝えしていきます。

足のサイズ 足長 足幅 足囲
左足    25.9 11.2 25.8
右足    25.5 10.9 25.3

どちらも2E相当で、The日本人の平均の足をしている私の足です。シューズはややゆとりのあるサイズ感を好み、普段METARACERやターサーシリーズ、RIDEシリーズ、全て27.0cmを履いています。今回も27.0cmを履いていきたいと思います。

透けているので何となくシューズの中の様子もお分かりいただけますかね??

足長は他のアシックスシューズよりやや小さめに感じます。本当に少しです。ワンサイズ大きくする程ではないけど、ちょっぴり小さい気がするようなしないような。

普段からタイトなサイズ感でギリギリを攻めている方は要注意かもしれません。反対に私みたいにゆとりを持ったシューズ選びをしている方はこの程度小さくなっても実際に使用する分には困らなそうです。

横幅も少しぴっちりしている印象です。METARACERではしっかりフィットするものの適度なゆとりがあったのですが、こちらのMETASPEEDは足の親指の付け根と小指の付け根のいちばん広い部分がアッパーと一体になっている感覚がするくらいジャストサイズです。

生地は柔らかいので、足にあたって不快感を感じたりすることはありません。

高さは一般的?とでも言いましょうか。私の足には高さがキツいでもなく余っていて動いてしまうことも無くです。アッパーにシワがよるほど紐を思いっきり締める必要も無いですし、寄れてしまうほど緩く結ぶ必要もなさそうで、普通に締めれば快適なフィット感で使用できそうです。

以上のことからサイズはいつも履いているものと同じで良さそうです。METARACERやRIDEシリーズはつま先が反り上がっている分、シューズの中にややゆとりを感じます。しかし今回のMETASPEEDはつま先が反りあがっているにも関わらずつま先にゆとりは感じられません。レーシングモデルという括りからか、フィット感に関しては、ターサーシリーズのようなしっかりしたフィット感をイメージして貰えればよろしいかと考えます。

足入れ

この靴初めて履くっけ??ってくらいすんなり自分の足を受け入れてくれる作りとなっています。レーシングモデルで、アッパーが透けるほど軽量化されていて、かかとも生地自体はとても薄いのに、足を入れて靴紐を締めると吸い付くように足と一体化してきます。

重さ190gと元々軽いのですが、このフィット感も相まって履いているのを忘れるような履き心地です。

立ってみるとBLASTターボの沈み込みを感じます。足裏の体重をかけた部分が沈むことを確認できます。今までのASICSにはなかった柔らかい沈み込みです。芯に硬さを感じられるのでそこまで扱いにくそうという印象ではありませんが、捻挫グセのある私にはちょっと後半筋力が疲労してきたらどうなるかな?といった不安のある柔らかさです。この辺りは今後使用してみて確かめていければと思います。

またつま先立ちをしてみると前足部のカーブのおかげか、そのまま走り出してしまいそうな勢いです。ストライドを伸ばす作りと共に、EVORIDEやGLIDERIDEのRIDEシリーズのような自然に足が前に出てくれる作りになっているようです。

歩いてみたところ、カーボンのしたりなどは確認できないものの、前足部のカーブやFF BLAST TURBOの反発からか、次の1歩がどんどん出てきてスムーズに歩いていけました。このまま走り出したい気持ちですが、シューズの到着が夜になってしまい、現在自宅で検証中なのでこの辺で終わりにしておこうと思います。

まとめ

開封後、真っ先に目が行ったのは赤×黒の派手なカラーリングとたっぷりもられたミッドソールのFF BLAST TURBOでした。この新素材とカーボンプレートの融合がストライドにどのように影響してくるか今から楽しみです。

カーボン素材の説明において、ストライドを広げるために推進力を生みつつも、足の動きをガイドすることによって安定性を高め、体を前にすすめるように設計、との記載がHPにありました。ストライドを伸ばすことだけに注力を注いだのではなく、安定性を高めてくれるという事はサブ3を目標とするレベルの走力の私のようなランナーでもパフォーマンスを十分に発揮することができるのでしょうか?それとも社長のお話のように、こちらのモデルはあくまでも1秒でも早くなりたいストライド走法のトップアスリートへ向けたモデルで、我々にはもっと別の合うモデルがあるのでしょうか?

こちらに記者発表時の様子をまとめております。よろしければご確認ください。

川内優輝選手はMETASPEEDをびわ湖毎日マラソンに向けて履いた時の感想を聞かれた時に、1歩1歩ストライドが安定した実感があったと仰っていました。安定性もあり、扱いやすくて記録向上の再現性のあるシューズだとすると今後ますます注目度が上がってくるかと思います。

今回レビューさせて頂いたこちらのMETASPEED SKYはストライド走法のランナーに向けて開発されたシューズです。同時に発表されたMETASPEED EDGEがピッチ走法のランナー向けシューズとなります。ピッチ走法のサブ3目標レベルのランナーが、ストライド走法のトップレベル向けに作られたシューズを履いたらどうなるのか?や、6月発売予定のピッチ走法向けのEDGEとの比較なども順次アップしていきたいと思います。EDGEの発売も待ち遠しいですね!!

以上!!開封から実際に手にとって試着するまでのレビューでした!!

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